脱原発への道筋に関する当社のブログ
 
太陽光発電と風力発電と揚水発電を組み合わせよ
平成23年4月28日
   (脱原発への道筋)
週間ダイヤモンドの4/30・5/7号の記事によれば東京電力は1050万キロワットの揚水発電の設備を持っているようです。電力需用のピーク時に、これをフルに稼働すれば夏場の需用の1/5もの電力をまかなえる計算になります。福島原発の事故により、多くの人が原発への信頼を失い、もし原発の替わりになるものがあれば、安全な発電方式へ移行する事は国民皆、大賛成のはずです。
これまで太陽光発電は、雨や曇りの日は発電しないし、風力発電は風の無い時は発電しないので、主要な発電方式とは見られていませんでした。しかし、これらを揚水発電と組み合わせれば、情況は大部変わってくるのではないでしょうか。風力と太陽光で起こした電気を揚水発電所へ送り、巨大な畜電池替わりに使用するのです。これまでの揚水発電は、夜間に余った電気を使用して水を揚げ、昼間のピーク時に水を落として、タービンを回し発電していました。しかし、これからは、従来の揚水発電に加えて、休止中の揚水発電所を風力発電と太陽光発電の電気を水の位置エネルギーに変換して電力になり得るエネルギーにして蓄積しておくのです。常時(上下双方向運転の)水力発電として電気を供給する方式にすれば、原発への依存度を減らす事が出来るのではないでしようか。平地の多いヨーロッパでは無理かも知れないですが、山が多くて平地にも近い日本の地形はこの方式は有利だと思えます。多分、水力発電所に揚水発電の機能を持たせる付加的な設備を設けたり、新たな揚水発電所の建設も必要となるかも知れません。同時に太陽光発電所と風力発電所の増設は勿論必要となるでしよう。揚水発電の場合、エネルギー効率は 7〇%だそうですが石油を炊くのではなく、エネルギーそのものは風と太陽であり、無料であるのでエネルギー効率は気にしなくて良いでしょう。こういう事を推進して行けば脱原発の道筋が見えて来るのではないでしょうか。
(火力発電について)
原子力発電を減らすには、当面火力発電も増える可能性は出て来ます。これまでは原子力発電を推進するため、政府はCO2地球温暖化説を唱えて来ました。「つくられた環境問題」(日下公人十武田邦彦 共著)の中で、C02は海水の中では体積にして空気中に存在させる能力の1000倍のものを蓄える事が出来、空気中のCO2濃度が多少上がっても、CO2は雨に含まれて海水に吸収される。そして、海水の温度上昇があった時に、空気中に排出され、空気中の二酸化炭素の濃度が上がるのだと記してあります。ですから、当面、火力発電を増やしても問題にはならないと思います。石油エネルギーには資限としての限界がありますので、いつまでもと言う訳には行かないでしょうが。
(震災後のがれきの処理とダイオキシン問題)
がれきを燃やせば、ダイオキシンが発生するので、燃やせないと言う様に日本人は政府から啓蒙を受けていると思いますが、これも「つくられた環境問題」の中で嘘だと言っております。焼鳥屋のおやじさんが、何故、真先にガンで死なないのでしょうか。実は毒ではないからです。ダイオキシンは、ラットやモルモットには毒性が強いそうですがハムスターや人間には、毒性が無いと、書いてあります。昔から焼畑農業や野焼きをしていて、それらはダイオキシンとなって地面の中にいっぱい含まれていたはずですが、我々人間には何ともありません。大震災で発生したがれきは、どんどん燃やさないと片付かないのではないでしようか。プラスチック類は黒い煙を出すので燃やすのは良くないと思いますが木切れは、燃やして良いはずです。政府もそろそろ現実的な対応を考えて欲しいものです。

                                  平成23年4月2 8日 樋口 稔